“THE GUNDAM BASE TOKYO”BLOG

#08『つくろう、限定品!(メッキ商品編その2)』

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前回メッキキットのゲート跡のリペア方法ということでガンダムマーカー(ゴールド)で塗装して目立たなくするという方法を紹介しました。

ただ、メッキのゴールドとマーカーのゴールドの色味はやはり異なる訳で、メッキカラーがシャンパンゴールドのような淡い色の場合、マーカーのゴールドでは色が強すぎるきらいもあります。

 

そこで今回はメッキの色に合わせる方法をご紹介したいと思います。

 

 

 

 ①メッキの色合いは塗装で表現されている

 

ガンプラには様々な色合いのメッキ商品がありますが、その色は製造過程でアルミ蒸着面の上から塗装された色ということになります。

私自身、メタリックの塗装仕上げを行う際には下地色にシルバーを吹き、クリアカラーを吹き重ねて表現しています(画像1)。このような塗装作業はメッキと似た方法と言えます。


(画像1)

  

そこでまず整形したゲート跡をシルバーで塗装します。今回は手軽さという点でマーカーを使っていますが、より光沢のある模型用塗料を使うと、よりきれいに仕上がります(画像2)

パーツを切り出したランナーやタグは使用しない部分になりますが、製造工程上ここにもメッキがかかっています。筆に少量のMr.カラーうすめ液を含ませ、メッキがかかっている不要部分を数回なぞるとメッキ表面の塗膜が溶けてメッキ同色の塗料になります(画像3)。


(画像2) (画像3)

 

その塗料液を筆に付けた状態でシルバーで塗装したゲート跡に軽く乗せるような感覚で塗装します(画像4)。

筆に含ませるうすめ液が多すぎたり下地塗装したパーツを筆で撫で過ぎると下地のシルバーが溶け出すこともありますから何度か練習して適量の感覚をつかむと良いでしょう。

塗装の工程では塗装した塗料が完全に乾いてから次の塗装に進めるというのがポイントです。

色合いがメッキの色合いに近くなるとゲート跡が目立たなくなります(画像5)


(画像4) (画像5)

 

 

 

 ②塗料を使ってメッキカラーをアレンジしてみる

 

アルミ蒸着面には模型用の塗料などで塗装することが出来ます。メッキパーツ表面の塗膜をMr.カラーうすめ液を含ませたティッシュで拭うと簡単に塗膜を落とすことが出来ます(画像6)。

塗膜を落としうすめ液も乾いた後に模型用のクリアカラーで塗装すると任意のカラーメッキ風の仕上げが可能になります。今回は油性マジックの赤で表面を塗ってみました(画像7)。


(画像6) (画像7)

 

また、模型用のマスキングテープを使い元のゴールドを残しながら部分的に塗装するということも可能です。

今回はマスキングテープの代わりにカットしたセロハンテープを貼りゴールドを残したい部分を保護しています(画像8)。

綿棒にうすめ液を少し含ませ拭き取りたい部分を軽く数回なぞるように拭き取ります(画像9)。


(画像8) (画像9)

 

その後は上記同様に塗装し(画像10)、塗料が乾いた後テープを剥がすと部分的な塗装が仕上がります(画像11)。この時にテープとパーツの間に隙間が出来ないよう気を付けてください。

隙間があると塗膜を拭き取る時にうすめ液が浸み込み、保護したかった塗膜も溶けてしまいます。

綿棒に含ませるうすめ液の量も多すぎず、というのがきれいに仕上げるポイントになります。


(画像10) (画像11)

 

 

注)Mr.カラーとはGSIクレオスが発売している模型用塗料です。

注)文中の画像は限定商品のパーツを用いたものではありません。

  Mr.カラーうすめ液を使用する際は換気を行い火気の無いところで作業してください。

 

文:川口 克己